中部地方

2005年8月26日 (金)

富士山!

前の土日に富士山に徹夜で登頂!三年連続五度目。

今年は須走口から高校時代の友人と。でも、もういい大人なので、そろそろ徹夜登山じゃなくてちゃんと睡眠とって登りたい(苦笑)。

頂上付近では砂(小石)嵐とガスがひどくてひどくて。突風のため進めなくなることもあるくらい。ツェルトにくるまっていても頂上では風をよけるところがないのが辛い。体温が下がる。頂上に着いてから小屋が開く午前3時までの1時間半が辛かった。頂上で出会った“富士山マスター”のおじさんも「八月にこんな荒れた富士山は初めて」だって。

ただ、今年は途中8.5合目から盛り返して高山病っぽくならなくて良かった。体調的には11年前の初富士山以来のお鉢めぐりができそうだったんだけどなぁ。この天候じゃね。

頂上ではご来光を拝めそうにないということで、突風の中をついて大急ぎで8.5合目くらいまで降りてご来光を拝む。雲海から生まれたてのお日様にもう感動!!

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下山後は富士山がまん前に見える温泉・天恵へ。生き返る。富士山を見上げると頂上は「笠雲」に覆われている。あの中にいたんだなぁ。笠雲の中って大荒れに荒れてるんだもん。これからは富士山の笠雲を見たら「あの中、大変なんだよね」と言ってみよう。誰も共感してくれないか(T-T)。

何はともあれ無事に登頂できたしご来光拝めたしで充実の富士登山でした(^-^)。

これで夏の重要イベントを完遂。夏の終わりって少し寂しい。健気に咲いている近所のひまわりもどこか寂しげに見えてくるのでした。

himawari2005

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2005年9月25日 (日)

奥穂高!

先週の三連休、友人と奥穂高岳を登ってきました。

初めて登る北アルプスの山。「まるで日本じゃないみたいな風景だよ」という友人の言葉に誘われて7月から計画して楽しみにしていた山行。

装備を整え、富士山&丹沢・大倉尾根のボッカ(歩荷)トレーニングで体を作り、井上靖の小説『氷壁』読んで気持ちを高揚させ、準備万端で当日を迎えた。

金曜、夜23:30新宿発の上高地行き夜行バスに乗るため、新宿の地下道を酔っ払いの皆様の流れに逆らい都庁のバスターミナルへ。あたりを見回すと登山者8:一般観光客2の割合。都会を歩いたら浮いちゃうようなでっかいザックかついだ登山スタイルもここでは多数派だ。

ところで余談だが、この上高地行き夜行バスの名前は「さわやか信州号」。しかし、いたって普通の観光バス。だから、“さわやか”に眠ろうと思っても首とお尻が痛くなってまずちゃんと眠れない。“さわやか”な目覚めは望めない。東京-大阪路線のような三列シートの夜行バスならば“さわやか”に目覚められるのかもしれない。

朝6:00上高地着。天気は快晴。上高地バスターミナルでは山行の身支度する人で溢れていた。さすがは北アルプスの玄関No.1の上高地。

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ターミナルから少し歩くと河童橋からは全方向すごいクリア。景色がいいので河童橋そばのテーブルで朝食をとる。朝の新鮮な空気と素晴らしい眺望に眠気も吹き飛んだ(このときだけ)。

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初日の行程は上高地→横尾山荘→涸沢ヒュッテまでの6~7時間の歩き。上高地から横尾山荘までは3時間少々の平地歩きだ。少し遠回りになるけど、僕らは梓川右岸(下流に向かって右)の道を選んだ。木漏れ日が素敵だった。

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ほとんどの人は梓川左岸を歩くけど、左岸はただの砂利道って感じ。右岸のほうが梓川の美しい流れを間近に見れたり木道があったりと情緒溢れる散策ができると思う。お勧め。

明神池で左岸に渡り、横尾山荘への道は一本になる。登山する人にとっては苦痛でしかない平地歩き(靴底の固い登山靴で平地は歩きにくい)だけど、花が咲く季節に軽装でのんびりお散歩すると気持ちいいんだろうなぁと思う。

ほとんど徹夜状態であまりにも眠いので明神岳が良く見える河原でちょっと仮眠。そこから少し歩くと『氷壁の宿』の徳沢園があった。小説『氷壁』の舞台となった山荘。小説読んでから来たのでグッとくる。テント場の草地が綺麗。ここで仮眠とれば良かった。水がおいしい。

横尾山荘に10:00頃に着くとお腹空いたのでかなり早い昼食だ。この日泊まる予定の涸沢ヒュッテで名物・おでんと生ビールを夕食前に採るという前提の食料計画に変更。ご飯食べると荷物がだんだん軽くなる。うれしい~。

横尾山荘からが本当の山登り。横尾大橋を渡ってずんずん歩くと屏風岩が見える。国内最大級の岩場らしいがあんまりフォトジェニックではないという印象。この日はクライマーがいなかった。

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さらにずんずん歩くいて本谷橋を渡る。びよよ~んと揺れる吊り橋。ちっちゃい吊り橋は一人ずつ渡るのが基本。なので、渋滞することもしばしば。脇に「お急ぎの方はどうぞ」と書かれた看板があり、木が沢に渡してある。いきなりこけそうなのでそんなとこは通らない。

本谷橋を渡った先は急坂なので鋭気を養うために河原で休憩するのが吉。ここから涸沢ヒュッテまで2時間少々。沢沿いの道はガレ場(岩がゴロゴロ)になってくるので足元注意。沢に落ちたら大変だ。

ゆっくりと上高地から歩いて7時間くらいで涸沢ヒュッテに到着。眠い中、我ながら良くがんばった。チェックインして部屋に荷物を置いたらお待ちかねのおでん&生ビール(1,400円)だ!それはもう言葉にならないくらいうまいのだ。展望テラスでぐびり。

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僕等が着いたとき、涸沢カールの上方の奥穂高、前穂高、涸沢岳、そして涸沢槍もガスの中。明日は晴れますようにと祈るしかない。

夕飯は金目鯛の煮付けとハンバーグがメイン。山小屋の食事には全然期待していなかったけど、思った以上に良かった。生野菜もあったし。ヘリ荷揚ならでは、ってとこかな。ちなみに、トイレの便槽(500kg)もヘリで街まで持っていって処理するみたい。ウン悪く落としたら「大惨事」だ。

三連休の初日だけあって涸沢ヒュッテは大混雑。受付のお姉さん、すごいスピードでお客をさばいている。山小屋では、混雑時に一枚の布団に二人で寝るのは当たり前。ここでもデフォルトで一枚に二人分の枕がセットされている。がーん。

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僕らの部屋は四人部屋でまだ四人までしかいなかったけど、18時過ぎとうとう「そのとき」がやってきた。あと二人同じ部屋に入ってくる。頭と足を入れ違いにして寝るのは嫌だったので僕らはシュラフ持参。布団は後から来たおじさんたちに譲って板の間でシュラフにくるまることにした。就寝時間は19:00前。早い!

二日目。山の朝は早い。4:00を過ぎるとガサゴソみんな動き出す。早く動き出せばハシゴや鎖場での渋滞を避けることができるし、朝のクリアな空気で雄大な景色を堪能できる。夜明け前、外に出ると前日のガスがウソみたいに晴れていた。

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これはモルゲンロート(=山々が朝焼けで赤く染まること)を見るチャンス。出発を遅らせ、朝食をとってもまだ涸沢カールを見続ける。すると、段々ピンク色に辺りが染まってきた。日の出は5:30頃だ。

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ぽけーっと口をあけたまましばし見入る。モルゲンロートに満足したところで出発。二日目は涸沢と奥穂高岳のピストンだ。

準備万端のつもりだったけど、ここでただ一つだけ準備できていなかったことを悟る。それは………相変わらず高所恐怖症が解消できていないこと。最近あまり気にしていなかったけど、手すりのない不安定な高いところに行くとビビッてしまう。わお。

それでも「絶対落ちない!」と念じながら急坂をぐんぐん登る。浮石に注意し、岩にしっかり足を載せ、ときには手を岩にかけ、落石を起こさぬよう慎重に登る。スリル満点。「手がかり」とか「足がかり」の意味を実感。少し慣れてきたところで振り返ると涸沢ヒュッテが小さく見えた。ふ~っ。

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やっとこさっとこ穂高山荘に到着。ほっと一息。涸沢ヒュッテで用意してもらったお弁当を食べる。たくさんの登山者が休憩している。ここには涸沢から登ってきた人、前穂高経由で奥穂高から下ってきた人、北穂高方面から涸沢岳を通ってきた人、などといろんなルートからの人が集結する。

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ここから奥穂高山頂までは1時間弱。さらに急登続き。いきなりハシゴと鎖場だ。ここは渋滞名所。三連休なのでたくさんの人が取り付いている。過去に怖くて泣き出して動けなくなった人も。

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一瞬ひとがいないときがあったので、それ!っと出発。

ハシゴと鎖場は全然怖くなかったけど、普通の岩場のほうが緊張する。基本に忠実、三点支持で慎重に進む。速い人は先に行かせる。自分のペースで安全登山が一番。すると、上空にパタパタとヘリの音が聞こえてきた。事故?!前穂高方面へとヘリは飛んでいく。

しばらくして前穂高からやって来たという玄人っぽいおじさんがすれ違いざまに「さっき前穂で落ちたぞ。今シーズンはこの山域で10人くらい落ちてるから気をつけて登りな。」とありがたい忠告。どう気をつければいいのか分からないのでビビる僕。ますます慎重に歩を進める。

そんなこんなで奥穂高岳登頂!最初ガスって周囲がほとんど見えなかったものの、フッとガスが切れた。すると、穂高の象徴でもあるジャンダルムの勇姿が!

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写真でしか見たことがなかったけどすごいド迫力だ。感動!鳥肌もの。ジャンダルムの上にいる人々にも感動!あんな怖いルート(登山地図上では点線)を歩くなんて。

じっと目を凝らすとカップルで歩いている人も。超ダイナミックなデートだ。ちなみに、奥穂高岳~ジャンダルム~西穂高岳というルートは、日本で最も困難な一般縦走路らしい。さすが北アルプス、「一般」の基準がやたら高い(^^;;。

山頂の眺望を満喫したら下山だ。下山も慎重に。でも、必要以上に怖くなることもなく穂高山荘まで降りられた。成長。穂高山荘でうどん(800円)をいただく。具沢山でうまい。涸沢まで下るエネルギーを補給。山荘の外に出ると、ピラミッドみたいな常念岳が爽やかな青空と雲の下に見えた。

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穂高山荘から涸沢までの下山は順調。慣れてきた。でも、鎖場で最初に出す足を間違えて立ち往生しそうになってしまったのはマイナス10点。下山途中、右手を見ると前穂高の北尾根が綺麗なラインを描いていた。

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この日は涸沢ヒュッテではなく涸沢小屋へ。名物のソフトクリームをいただきチェックイン。そして、お約束の生ビール&枝豆(1,200円)と味付たまご(半分で200円)だ。

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ほっと一息。涸沢カールってゆりかごみたいで、包み込まれている安心感があるのだ。夜、十五夜の月が煌々と涸沢カールを照らし出していた。19:30就寝。この日は布団一枚丸ごとゲット。

最終日、朝起きてみると小雨が降っていて、あたりは一面ガスっている。前日降らなくて良かった。岩が滑って怖いから。小雨の中、慎重に来た道を下る。途中すれ違った登りのおばさんが「横尾では晴れていたのに…」と残念そう。かわいそうに。

そんなこんなで快足飛ばして11:00には上高地バスターミナルへ。風呂に入りたい気持ちを抑えてすぐさまバスの整理券をゲット。三連休最終日だから、早めに帰らないとバス待ち1時間以上ということになりかねない。そうなると周囲の人が殺気立ってきて恐くなるらしい。そそくさとトイレで着替え等を済ませて家路に着くのが吉なのだ。

残念ながら、今回は槍ヶ岳方面はガスで埋め尽くされていて視界無し。来年は常念岳か北穂高岳に登ってぜひとも槍を見なければ!

また新たな目標ができたのでした(^-^)。

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2005年10月26日 (水)

紅葉の大菩薩嶺

超久しぶりの更新ですが、この前の土曜に大菩薩嶺登山をしたときの紅葉を米国はサンタクララ(Santa Clara)からお届けします。

登山途中に雨が降ったりガスに巻かれたりもしましたが、これが日本の山の幽玄な佇まいを演出していたなかなかのものでした。

●黄葉に包まれた登り道

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●霧の中から姿を現した色づいた大菩薩峠

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●稜線の風雨に負けず凛とした佇まいを見せる紅葉

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●頂上付近では紅葉が靄で潤う

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●紅葉の小道を下る

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これから紅葉がどんどん降りてきて箱根なども見頃になってくるので楽しみですね(^-^)。

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2005年11月20日 (日)

西沢渓谷

もう二週間前になりますが、西沢渓谷(山梨県)の風景をお届けします。時が経つのは早い…。

先々週土曜は好天に恵まれたうえ紅葉絶好調。すごい人出で渓谷をめぐる狭い道は数珠つなぎ状態。水が綺麗にエメラルドグリーンに見えるところは押し出されるようにして歩いたし…。

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人が少ないときならもっと落ち着いて景色を楽しめるのだろうなぁ。来年の新緑の季節、平日に休みをとってまた来たいなと。

渓谷を一巡りしたあと下山道から甲武信(こぶし)ヶ岳方面を見ると黄葉が稲穂みたいでなんだかほのぼの。

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しかしながら、葉っぱ一枚一枚をよく見てみると紅葉の色づきはいまひとつ。夏の台風連発の影響らしい。とはいえ、最近人が植えた麓の樹の紅葉の色づきはなかなかもの。高山に自生している樹が美しく紅葉するというのは貴重なんだなぁ。

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ところで、西沢渓谷のコースに入ってすぐのところ甲武信ヶ岳への登山道を二つ発見。戸渡尾根登山道(沢筋の道)と徳ちゃん新道(尾根に乗る道)。この次の週(=先週)は雲取山にテント泊山行の予定だったのだけど、友達がこれに刺激されて甲武信ヶ岳モード。急遽、大弛(おおだるみ)峠から入山して甲武信ヶ岳へプチ縦走することに計画変更。

しかし、この日の「甲武信ヶ岳からのお誘い」に乗ってしまったことが、次週の「初戦敗退」につながるとはこのときの僕らは知る由も無かったのでした…。

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2005年11月26日 (土)

甲武信ヶ岳、遥か遠く…

西沢渓谷に行った翌週、僕と友人は大弛峠(おおだるみとうげ)から入山して甲武信ヶ岳(こぶしがたけ)をテント泊で攻めようと再び塩山へ向かった。

南関東からは西沢渓谷から入山するのが一番短距離だけど、爽やかに稜線歩きを楽しみたかったので、大弛峠→国師ヶ岳→東梓→富士見→水師→甲武信ヶ岳と、奥秩父主稜線の一部を歩くルートを選択。へたれサラリーマンが66リットルのザックを背負っていくにはちょっと距離が長いかな。カメラとレンズと三脚を担いでいるので20キロ近い重量だ。

家を出るときは前日の夜からの雨が降っていたけど、夜が明ける頃には止んでいたし、ピンポイント天気予報でも午前9時ごろから晴れることになっていた。中央本線の窓から空を見上げると雲が切れてきて陽光が差し込んできていた。爆睡していた友人を起こして「これはいい山行になりそうだ」と喜んだ。

ところが、塩山駅からタクシーに乗るとき「大弛峠まで」というと、運転手さんは「大弛は雪が積もっているから、スタッドレスタイヤに履き替えなくちゃ。事務所に一旦戻るからちょっと時間をちょうだい」と言う。ただ、「そんなに積もってはいないから、登れなくもないと思うよ」とも。大丈夫かな。タクシー会社の事務所まで一緒に行き、タイヤ履き換えまでしばし休憩。

少し躊躇はしたものの「行ってみないことには分からない」ってことでとりあえず大弛峠へ向かってもらうことにした。タクシーが林道をずんずん進んでいくに従って天気も良くなる。これはいい感じだ。もう少しで富士山も見えそう。運転手さんの口も滑らかに奥秩父の山々のことを語り出したら止まらない。気持ちが高揚してきた。

どんどんタクシーが標高を上げていくともっと天気が良くなる。腕時計の気圧高度計を見ると1,500メートルを差している。いい感じ。しかし、さらに進むとガスがたれこめはじめた。うーん、大丈夫だろうか。「ここは沢沿いの道だからガスが出やすいんだよ」と運転手さん。そっか、それならしょうがない。

しかし、さらに標高を上げていくとガスは切れることなく、山肌には雪がちらほら見え始めた。標高2,000メートル。さらに進んでいくと大弛峠のそばにいくころには道路にも雪が積もっていた。標高2,300メートル。空は鉛色。標高2,000メートルを境目に世界が変わった印象だ。「やっぱ、山上は下界より一段天気が悪いと思ったほうがいいね」と友人。確かに。

うーん、登るべきか引き返すべきか。とりあえず少し歩いてみて決めようということで、タクシーの運転手さんに別れを告げる。寒い。いちおう冬山対応の装備で臨んでるんだけど、雪が積もってガスっているとかなり不安。僕には雪山経験なんてないのだ。雪の季節はゲレンデのスキーとかスノーシューでお気楽高原歩きをしたことがあるくらい。

準備を整え、大弛小屋の脇を通って雪の積もった登山道を甲武信ヶ岳方面へ行く。ちょっと服着込み過ぎて暑い。一枚シャツを脱いで調節。ザックが重くてこたえる。同じ重さのザックで大倉尾根トレーニングでもすべきだったなと反省。前方にご夫婦登山者発見。ちょっと安心。でも、奥北千丈岳と国師ヶ岳に行ったら戻るらしい。

一時間ほどで国師ヶ岳(2,592m)に到着。一等三角点なのにガスで展望はない。残念。

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ここで昼飯前の食事をとる。樹林帯を抜けて山頂に着いたので風が少し強くなって寒い。足先が冷たくなってきたし、この先の稜線歩きが不安になってきた。稜線歩きは天気が良いときは気持ちいいけど、悪天候のときは風が強くて怖いのだ。ここで大弛峠に戻って下山することを決意。自分の能力と装備に合わせた判断。

下山を決めたら気が楽になる。でも大弛峠から塩山駅までのタクシー代が\12,000くらいするのがきついなぁ。甲武信ヶ岳からの下山は西沢渓谷に出てバスで塩山駅まで帰る予定だったのだ。せっかくここまで来たので、主稜線から少しそれて奥秩父最高峰の奥北千丈岳(2,601m)に寄っていこう。

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周囲にさえぎるものがないので風が強く寒い。ハイドレーションシステム(水嚢をザックに入れてチューブで水を吸うもの)のチューブの中の水やカメラのレンズフードの先が凍りついてきた。岩に雪が吹き付けられている。

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樹氷もしっかりできている。マジ冬山モードだ。

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すごく寒くなってきたし雪景色も堪能したのでそろそろ下山。ここから大弛峠までの下りは登山道が凍結しているので、練習を兼ねて6本爪の軽アイゼンを装着。友人から歩き方の指導を受ける。内側の爪でふくらはぎを引っ掛けないように、ガニ股で足を外から回して歩を進める感じ。

大弛峠までなんとか下山したものの携帯の電波が届かないことが発覚。ううっ、やばい。徒歩で携帯電波が入るところまで行くと日が暮れてしまうかもしれない。途中で幕営か?大弛小屋なら電話があるかもしれないということで、電話をかけさせてくれるようお願いをしに行く。

運よくご主人は小屋にいてくれたが、もはや一般の登山シーズン終了と判断して無線電話は撤去したとのこと。ますますやばい。腹を決めて歩き出そうとしたところ、ご主人が後を追ってきてくれてタクシーを呼んであげようという。携帯も無線電話もダメなのにいったいどうやって?何か奥の手が?

あれれ?ご主人たらご自分の携帯でタクシーを呼んでくれている。試しに僕も小屋の周りを歩き回ってみたら電波が入るスイートスポットがあった。バリ3だ。あとで帰りのタクシーの運転手さんに聞いたら、小屋の駐車スペース辺りと大弛峠駐車場の奥の一部なら安定して通話可能とのこと。知らない人は携帯電話NGと思っちゃうよなぁ。

小屋のご主人の話ではもう雪が降ったのでこの週末で小屋を閉めるとのこと。「今夜もきっと雪が降る」とも。下界で出ている天気予報は当てにならないのは分かっているけどここまでとは…。次の週に来ていたら本当にやばかった。携帯が使えることを知らず、電波を求めて一泊二日かけて下山していたかもしれないんだから。

タクシーが来るまで1時間半くらいかかるので、その時間で行けるところまで歩いていく。道路から雪が消えるところまでは行けるだろう。凍りついた赤い木の実がけなげだ。なんの実だろ?ナナカマドの実かな?植物に詳しかったら山歩きの楽しさは倍増だろうな。

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1時間弱歩いて道路に雪がないところまでたどり着いた。お腹が空いてきたので昼飯にする。落ち着く。お湯を沸かしてスープでも飲もうとしたところでタクシーがやってきた。これで今日中に帰宅できる。

タクシーの運転手さんは陽気だ。行きの運転手さんと同じく奥秩父の山々について語りだす。「私に事前に連絡くれれば登山前日にタクシーの事務所に泊めてあげられるよ。シュラフ持ってまた来年いらっしゃい。駅で寝るより快適に眠れる」とも。さすが山度が高い地域のタクシーだ。

帰宅前にひと風呂浴びて凍えた体を温めるべく、塩山温泉・宏池荘までタクシーで行ってもらう。ここには\300で入れる共同浴場がある。休憩所はないけどリーズナブルだ。お湯に浸かるとじわわ~っと暖かい。幸せ。この瞬間のために生きているって感じ。言い過ぎ。

いいお湯をいただいて夕飯のほうとうを食べ家路につく。初戦敗退な感じで歩き足りなかったけど、なかなか思い出に残る山行だった。

【教訓】 11月の2,500m級の山はある日突然冬山になる

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2006年1月 7日 (土)

七草粥

春を告げる七草。今日は七草粥ですね。

七草というと、セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、それから、えーと、えーと、スズシロ!(あってるかな?)

今日は新暦の1月7日だからまだまだ春は遠いけど、びゅーんと季節を飛び越えて春を感じてもらえればと。ちょっと飛び越えすぎか。

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(高遠城址公園から中央アルプスを望む、2005年4月)

調べてみると、今年の旧暦一月七日は新暦2月4日。やっぱり、季節をストレートに感じるには旧暦で行事をすべきだよなぁーと思ってしまうのでありました。

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2006年2月 6日 (月)

上高地スノートレッキング(1)-スタート-

一泊二日で厳冬の上高地へ入山。

スノーシューでペタペタと大正池、田代湿原、河童橋、穂高神社・明神池などを仲間と巡ってきました(もちろんガイドさん付き)。

この二日間でたくさん撮った写真の中からいくつかピックアップし、小分けにしてブログにアップしていこうと思います。

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新しくなった釜トンネルを抜けると、そこは上高地。

楽しい楽しいスノートレッキングのスタートです。

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2006年2月 7日 (火)

上高地スノートレッキング(2)-大正池-

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新・釜トンネル出口から「なだれ発生危険箇所」を2、3箇所やり過ごし、ゆっくり30分ほど歩くと大正池。

分厚い雲が少し切れて陽光が射し込み、水面を輝かせます。

冬の上高地は午前晴れて午後曇りや雪のパターンが多いとか。

このとき既に午後。例外的にこれから晴れてくれることを祈りつつ歩を進めます。

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2006年2月 8日 (水)

上高地スノートレッキング(3)-鏡面-

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大正池のほとりから梓川左岸を上流に向けてさらに歩いていきます。

木道に入る手前でふと左手を見ると、微妙に揺らいではいるものの、水面が鏡みたいです。

冬は湧き水が少なくなるので水面も穏やかになるのかな?

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2006年2月 9日 (木)

上高地スノートレッキング(4)-焼岳-

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田代湿原方面にさらに歩いていくと雲が切れていき、焼岳が姿を現しました。

瞬く間に青空が広がり、この先もしかすると穂高連峰が拝めるかもと期待が高まります。

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2006年2月10日 (金)

上高地スノートレッキング(5)-霞沢岳-

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田代湿原から南のほう見ると霞沢岳。

上高地といえば穂高連峰、焼岳、明神岳の存在感がありすぎて、ほとんど気にしたことがなかったこの霞沢岳、よく見るととても威厳のある佇まい。

場所を選べば霞沢岳の頂上からお日様が昇るのを見ることができるとか。さぞかし荘厳な光景なのだろうなぁ、と想像してしまいます。

深田久弥が著書『日本百名山』の後記で、百名山には選ばなかったものの“当然選ぶべきもの”であったとして霞沢岳を挙げているのもうなずけます。

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2006年2月11日 (土)

上高地スノートレッキング(6)-さるのこしかけ-

明るい森を歩いていると、でっかい「さるのこしかけ」発見。

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で、こちらもある意味リアルな「さるのこしかけ」。

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この辺りは猿だらけ。でも、上高地の猿はお行儀が良く、人に悪さをしないようです。

猿の食後の木の下はかなり散らかっていますけど、それはご愛嬌ということで。

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2006年2月12日 (日)

上高地スノートレッキング(7)-トレース-

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梓川のほとりをズンズンと河童橋方面へ進み、トレースをつけていきます。

この日、気温は常時マイナス10度以下。カメラを懐で温めながらでないとすぐに電池が弱くなり撮影不能になるものの、雪はサラサラパウダーで歩きやすい。

前方にはどっしりとした足元を見せる明神岳が迫り、圧倒されます。

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2006年2月13日 (月)

上高地スノートレッキング(8)-河童橋-

釜トンネルの入口からゆーっくり3時間少々で河童橋に到着。夏季なら上高地バスターミナルから河童橋まですぐなのですが、釜トンネルの入口から歩くと結構なもの。

河童橋に着くとすぐにあたりを眺めてみます。しかし、垂れ込めた雲が穂高連峰と先程まで見えていた焼岳さえも隠してしまっています。

下の写真、左側はこの日の河童橋からの風景で、右側は昨年9月にほぼ同じ方向を眺めたときの風景です。

●穂高連峰方面

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●焼岳方面

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眺望がなくてもなんだか妙に愉快。それは、山が開いているときには観光客でごった返す河童橋を、僕たち一行が独占しているからかもしれません。

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2006年2月14日 (火)

上高地スノートレッキング(9)-夕暮れ時-

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夕暮れ時、改めて霞沢岳を眺めます。

写真は相当へなちょこになっていますが、心に染み入る景色。この風景を眺めることができるのは、上高地に泊まる人の特権です。

でも、ペットボトルのお茶が完全凍結するくらいの気温なので、あまり長く眺めていると体も凍結してしまいそうです。

太陽が沈み夜になると上空を雲が元気良く流れはじめ、半月に近い月が見え隠れします。

夜八時を過ぎる頃、雪が降りはじめました。

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2006年2月15日 (水)

上高地スノートレッキング(10)-朝日-

翌早朝、昨晩から降り続いた雪はほぼ止んだものの雲は厚く、微妙なお天気。

そんな中、清水川で爽やかに洗顔をする人もいますが、僕はパス。気温はマイナス15度。いま顔を洗ったら顔も手も凍りそうです。

清水川を過ぎ梓川左岸の林間をずんずん進むうち、九時を過ぎた頃には次第に雲も切れ、日差しが出てきました。

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左手には明神岳5峰も見えるようになりました。

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これから午後にかけて天気は回復基調。体は温まり、気分も高揚。

踏み跡のない林間を、明神橋へ向けてさらに進んでいきます。

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2006年2月16日 (木)

上高地スノートレッキング(11)-渡渉-

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明神橋は渡らず、凍りついた梓川を左岸から右岸へ渡渉します。厳冬期ならではのお楽しみ。

渡渉する前には土手からせり出した雪庇(せっぴ)をわざと踏み抜いてみたり、よじ登ってみたりと、皆はしゃいで遊びました。

気が付けば空は真っ青に晴れわたり、それは「爽快」の一言に尽きます。

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2006年2月17日 (金)

上高地スノートレッキング(12)-この木なんの木?-

ちょっと不思議な、気になる木に立ち寄ります。

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なんの木なのか良く分からないこの木の下部には大きな穴が開いています。

ここに人が入ることができるというので、ザックを下ろして入ってみたりします。

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この場所は、夏にはクマザサに覆われて近寄ることが困難だとか。これも冬ならではのお楽しみ。

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2006年2月18日 (土)

上高地スノートレッキング(13)-明神池-

お昼時には明神池に到着。

明神池の入口には穂高神社奥宮があり、遅れ馳せながら道中の安全を祈願します。明神池のほとりに行くと、明神岳が威風あたりを払うかのような姿を見せています。

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綺麗に手入れされた庭園や岸辺の氷の上には雪が積もり踏み跡もなく、清浄な世界が広がっています。

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ちなみに、穂高神社の嶺宮は奥穂高岳の頂上に鎮座していますが、穂高神社のご神体は明神岳。大正初期までは明神岳は穂高岳と呼ばれていたので、こちらがリアル穂高といえます。穂高岳を尊称して明神岳と言っていたら、測量の結果一番標高が高かった奥穂に穂高連峰の盟主の座を奪われてしまったという形なのかもしれません。

僭越ながら、明神岳が少し可哀相な気がしてきました。

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2006年2月22日 (水)

上高地スノートレッキング(14)-ブルーアイス-

穂高神社の休憩所で昼食をとり人心地つき、河童橋方面に向けて梓川右岸を戻り始めると明神岳の斜面にせり出しているブルーアイスを見ることができます。

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夏場はちょろちょろ湧き水らしいのですが冬場は徐々に固まって大きくなり、厳冬期にはちょっとした氷瀑のようになります。

ちなみに、このブルーアイスの下にはご覧の通り木が生えていません。

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この斜面に氷の塊がバラバラと落ちてくるためだそうです。

そのため、

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なんて看板も立てられています。

足元にもラグビーボール大の氷塊や、こんなに鋭いつららライクな氷も落ちています。

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ここでボケっと立ち止まっていたのも危険だったと、後からちょっと反省なのでした。

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2006年2月23日 (木)

上高地スノートレッキング(15)-六百山-

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意外にも堂々とした姿を見せていたのが六百山。北アルプスらしいゴツゴツとした男性的な山です。梓川を挟んで穂高や焼岳の反対側に位置し、霞沢岳と連なって上高地の景観を構成しています。

槍・穂高連峰などに登ろうとするときは、上高地を通るときに前穂から奥穂にかけての吊り尾根や明神岳に目を奪われてしまうので、ついつい見逃しがちな山かもしれません(少なくとも僕は見逃していた)。

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2006年2月24日 (金)

上高地スノートレッキング(16)-ウェストン碑-

梓川右岸を、埋もれかけた自然探勝路の木道を踏み外さぬよう注意して歩を進め、ズシズシと河童橋方面へ向かいます。途中、雪が降ったり、風が吹いたり、晴れたり、また雪が降ったりと刻一刻と天気は変わり、まさに「山の天気は変わりやすい」を実演してくれているかのようです。

河童橋近辺まで戻ってきて再び穂高方面を見やると、ついさっきまで見えていたはずの明神岳の上半分は雲の中。そして穂高も相変わらず雲の帳の向こう側ですが、梓川河岸で赤くなったケショウヤナギたちが目を楽しませてくれます。

そこからさらに田代橋方面へ進んでいくと、左手には六百山から霞沢岳にかけての素晴らしい景観が、右手には日本アルプスを愛して歩き回ったウォルター・ウェストンのレリーフが僕たちを迎えてくれます。

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この英国人宣教師・ウェストンの碑を見て、一行の中でなぜか僕だけがやや興奮気味。「こんなにウェストン碑を見て喜んだ方は見たことがない」とガイドさんに笑われるくらい。彼の著作の和訳本『日本アルプス 登山と探検』と『日本アルプス再訪』の二冊を読んでから来たのでちょっと嬉しくなってしまったのでした。

ウェストン碑から少し行ったところには小さな温泉が沸き出でており、周囲には猿たちが群れています。温泉の周りは気温が高く、エサとなる草木が生えているためだそうです。

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2006年2月25日 (土)

上高地スノートレッキング(17)-神降地-

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田代橋近辺で休憩した後は釜トンネル方面にすぐには行かず、焼岳方面にある名も無い丘に向かいます。

その丘の上にたどり着くまでは後ろを振り向かず、前方にどっしりと構えている焼岳を見つめてズンズンズンと進んでいきます。

息を切らし、軽く汗をかきながら、丘を登りきってからはじめて振り向くと、息を呑むような美しい景観が展開されます。

澄み渡る青空、ふわりと浮かぶ白い雲、明神岳、霞沢岳、六百山の雄大な山稜、その裾には梓川が流れるゆったりとした雪原…。

上高地というのは、まこと神々が遊ぶ神降地なのだなと、強く印象付けられたスノートレッキングでありました。

(( このシリーズ終わり ))

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2006年7月17日 (月)

燕岳山行(心の中では大天井岳・常念岳も…)

※ 長文失礼します。

この週末、夏山シーズン開幕ということで昨年九月に引き続き北アルプスへ行ってきました。

今回は友人と二人で山小屋二泊で燕(つばくろ)岳・大天井(おてんしょう)岳・常念岳と縦走し、体力が残っていれば蝶ヶ岳まで行ってしまおうというもの。

三連休のお天気はかなり微妙ですが、22:30出発の夜行バス・さわやか信州号(白馬・扇沢・穂高ルート)に乗り込むため、金曜の新宿西口地下道を抜けて都庁大型バス駐車場へ。バス乗車の集合時間が22:00のところ余裕を持ってかなり早めに着きます。

しかし、都庁のバス駐車場は蒸し風呂のように暑い暑い。汗だらだら。しばらくして友人とも無事合流。バス乗車の集合時間が近づくにつれ周りに人が増えてきます。登山シーズンの金曜の夜は、都庁は東京で一番山度の高いエリアに変身。

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夜行バスは定刻の22:30に出発。僕らが下車する穂高には4:30着予定。相変わらず普通の観光バスの座席レイアウトなので熟睡はできませんが、可能な限り体を休めて明朝の登山に備えないと。

4:15穂高着。さすがに眠い。5:05穂高駅発の乗合バスで登山口の中房(なかぶさ)温泉まで行こうと思ったものの、バスを降りた途端タクシーの運転手さんにつかまえられて(?)三人組の年配の方たちと五人でタクシーに乗って中房へ行くことに。

乗車前に料金交渉をして、一人当たり料金を乗合バスと同じ1,610円に押さえます。4時台のタクシーは2割増料金なので普通に乗ってしまうと五人乗車でも一人当たり料金はバス料金よりも高くなるので。

ちなみに、タクシーに同乗した方たちとは図らずも登山中、山小屋、帰りの立ち寄り温泉、バス、電車まで行程を同じくすることになります。しかも、夜行バスで僕らの前に座っていた五人組パーティーとも行程をほぼ同じくしてなんだかちょっと楽しい感じ。

信濃富士とも呼ばれる有明山の勇姿を眺めながら林道をタクシーに揺られ、5時前には中房温泉に到着。予定よりも1時間も前倒し。東の空は晴れていて朝焼けが綺麗ですが、朝焼けの日は天気が崩れると言いますので複雑な心境です。上空は曇り空。

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のんびりと朝食、トイレ、荷物整理を済ませてまずは燕岳へ向けて5:45に登山開始します。寝不足のうえ、いきなりの急登なのでゆっくり登ります。なんせ、ここは北アルプス3大急登にも数えられている合戦尾根なのです。

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中房から燕岳までの登山道には、第一ベンチ、第二ベンチ、第三ベンチ、富士見ベンチなどと、疲れが出て休みたいな~と思ういい具合のところに休憩場所があります。勾配はあるものの道はしっかりしているし、ある意味至れり尽くせりな感のある登山道です。

今日一日くらいなんとか天気もってくれないかなぁ、と思って歩いていたのですが北西から雲が流れてきて雨がポツリポツリ…。むむむ…。ザックカバーを装着し、雨具を着込みます。雨具を着るとサウナスーツ状態で暑い暑い。うひゃー。

東南の空にはまだ雲が少なく富士見ベンチからは遠くに霞む神秘的な富士山の姿を拝むことができます。まさに富士見ベンチ。広告に偽り無し。

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富士見ベンチからは雨脚がさらに強くなり、登山道も徐々に水溜りが増えてきます。木根や木のハシゴに乗ると足が滑りそう。もう登山を諦めて下山してきている人たちもいます。

モモがパンパンになってきた9:00頃、合戦小屋に到着。ここでは、合戦小屋名物であるスイカ@800円を友人と二つに分けて頂きます。大休止。

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標高2,400メートルで食べる今年初のスイカは格別。う…、うまい!疲れも一気に吹き飛びます。

小屋のお姉さんいわく、合戦小屋から燕山荘までは標準コースタイムで1時間10分とのこと。9:30前に合戦小屋を出発。晴れていれば槍ヶ岳の眺望が素晴らしいという合戦沢ノ頭で少し休憩するも、ガスっていて視界100メートルあるかないかというところ。残念。

ここから少し歩くと森林限界。森林限界を超えてもウグイスがさえずっていてちょっとびっくり。おまけにヤマビル君らしき生き物も足下に一匹発見。こんな高度にヤマビルがいるなんて。誰かの足に吸い付いてここまできたんだろうか?

高度が上がってくると、疲れと酸素不足のためペースも落ちてきます。でも、うら若き女性(燕山荘の臨時診療所に詰める順天堂大の医療ボランティアさんでした)がでっかいザック背負って登っているので負けていられません。うー、厳しいなぁと思っていると燕山荘目前の階段です。

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今年は雪が多かったのでまだがっつり雪が残っています。しかも、この残雪のおかげでテント場のスペースがかなり少なくなっています。お昼前なのにテント設営スペースがほとんど残っていないくらい。この後登ってくるテント泊の人はどうするんだろうか?

ここからちょっと歩いて燕山荘に10:30過ぎに到着。お昼前でかなり早いけどチェックインしてしまいます(一泊二食@9,000円、お弁当@1,000円)。風雨はより強くなってきています。

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この燕山荘、内装も外装も綺麗だし、トイレは小屋の中にあるし匂わないし、乾燥室もばっちりあるし、とってもグッド。Tシャツなどのお土産物も綺麗に陳列されています。涸沢の小屋も綺麗だったし、北アルプスの山小屋ってゴージャスだなぁという印象を強くしました。

荷物整理などをし、持参したお昼ご飯を食べて少し休憩。12:30頃、小雨になったので燕岳へ。サブザックの中に必要最小限のものだけ入れた身軽なスタイルで出発。標準コースタイム片道30分程度の道のりをゆっくり歩いていきます。

小屋から少し歩いたあたりに高山植物の女王・コマクサが燕岳西斜面の砂礫地に健気に咲いています。生まれて初めて見るコマクサに感動。ガスっていなければ、コマクサのうしろに槍ヶ岳が見えて、それはそれは素晴らしい景色だということです。

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燕岳はコマクサの大群生地として有名。燕山荘から燕岳への登山道にはロープが張ってあり、コマクサの群生地に人が入らないようにしています。その昔、多くの登山者が立ち入って一旦は壊滅状態になったコマクサの群生地は、ロープを張ってから15年くらいかけてようやく回復してきたとのことです。

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生まれたばかりのコマクサは先っちょに水滴がついている小さな透明な芽のような(?)もので、その状態で3年間過ごします。その間、水分は空気中から、養分は砂礫に付いている地衣類から摂取するそうです。そして、徐々に大きくなり葉をつけ、花を咲かせるようになるまで生まれてから13~15年かかるそうです。

他の植物が生育できないような風雪吹き付ける砂礫地に花を咲かせるコマクサは、その天寿を全うすると土に返り、そこはハイマツが育つことの出来る土壌を作ります。偉大なり、コマクサ。力強さと可憐さを生まれながら併せ持っていて、まさに「女王」の名にふさわしい生き様です。

燕岳への登山道の脇にはコマクサだけでなくミヤマキンバイの群生などもあり目を楽しませてくれます。下山してきた人が「この先にライチョウがいますよ!」と教えてくれますが、キョロキョロしながら歩いても残念ながらライチョウを見つけることができず。残念。

かなりのんびり歩いてきましたが、13:00頃に燕岳(2762.9m)登頂!ガスっていて展望無しでも充実のひととき。

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燕岳は花崗岩から成っている山で奇岩がいたるところにあって眺めているだけでもとても面白いです。これは「めがね岩」。

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他にイルカ岩やライオン岩などもあるそうです(うまく見つけられず)。特に、紅葉の季節にはライオン岩の周りの草が黄金色になって立派なたてがみのようだとのこと。紅葉の季節にも来てみたいな。

再び風雨がかなり強くなってきたので14:00頃には小屋に戻ります。まだ早い時間だけど一日の疲れを癒すため展望喫茶室で生ビール@800円をぐびりぐびり…。

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生ビール2杯目の頃、隣の席にやってきた風景写真家の愉快なお兄さんと雑談。中判カメラと立派な三脚を担ぎ上げてきたものの、山岳展望が無くてまだ一枚もシャッターを切っていないとのこと。自然が相手だけにいかんともしがたい。

夕飯は17:00から開始。しかし、ちょっと飲み食いし過ぎたので少し遅く18:00に夕食をとります。夕飯は酢豚がメインでサラダや肉じゃがなども付いてきます。ご飯と味噌汁はおかわり自由。涸沢の山小屋もご飯が豪華でしたが、こちらも豪華です。質・量ともに十分。

夕食の後、身支度を済ませてもう寝てしまおうと一度寝床に入りましたが、山小屋のご主人の講演会が始まったようで拍手が聞こえてきます。しばし寝床で聞き耳を立てていましたが、せっかくなので寝床から出て講演を聴きに行くため食堂へ。

スライドを使っての講演で、燕山荘の生い立ち、燕岳の魅力、クマとの共生、ライチョウやコマクサの保護、などなど興味深いお話を聞く事ができて大満足。最後はご主人のアルプホルンの演奏で締めます。

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いくつかの山小屋を経営していて下界でも活躍されているご主人は、いつも燕山荘にいるわけではないらしいのでこれはなかなかラッキーでした。

三連休初日の夜なので小屋はそれなりに混んではいるものの、天気が天気なのでとりあえず定員通り寝床は確保できて安眠できそうです。

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定員通りといっても江戸間2畳に3人のスペースですので、寝返りをうつとお隣さんとぶつかりますが(笑)。

午前3:30、目を覚ますと強い雨音。4:30朝食、雨脚は弱まらず。天気予報でも梅雨前線が停滞してどんどん天候は悪化するとのこと。本当は大天井岳、常念岳と縦走する予定でしたが、悩んだ末撤退を決意。しばし小屋でのんびりしてから7時前に下山開始。

足下に気をつけながらズンズン下ります。8時過ぎには第三ベンチに到着し小屋で用意してもらったお弁当を食べます。餅米の大きなおにぎり2種類とシュウマイ2種類。ウマイ!山の中で食べるお弁当は「ありがた感」満点。

9時半前、中房温泉到着。11:25発の穂高行き乗合バスで帰ることを決め、中房温泉で入浴します(入浴料@700円)。ザックを置く場所は天幕の下と指定されたものの、雨中なので荷物が濡れないよう注意が必要。建物の中にザックをポンと置ける場所があるといいんだけどなぁ…。

中房温泉の外来入浴は全て露天風呂。強い雨が降り続いた後なのでめちゃぬるい。雨で温泉がうすまっている感じ。熱い源泉に水を加えずに途中で自然に冷ませてから風呂に入れているらしいので、微調整ができないのでしょうね。

温泉でさっぱりした後はパッキングをして少し早めに乗合バスに乗り込みます(@1,610円)。

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雨はまだまだ強い。

バスはJR穂高駅に12時半前に到着。雨は小降りになっています。せっかく長野まで来ているのでバスの運転手さんに教えてもらったおそば屋さん「一休庵」でお昼ご飯(本日2度目)をいただきます。コシのあるおそばでおいしかったぁ。

今回は梅雨末期の強い雨で少し残念な山行になりましたが、生まれて初めての場所で生まれて初めてのことを経験するのは楽しいものです。北アルプスの登山シーズンは始まったばかり。今年もあと何度かは北アルプスを訪れるぞと心に誓うのでありました。

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2006年8月 7日 (月)

乗鞍岳

日曜の乗鞍岳。「乗鞍」の名の通り馬の鞍に似たゆったりとした稜線は女性的で美しい…

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乗鞍の大雪渓ではスキー・スノボーを楽しむ人たちで溢れています。リフトがないので皆歩いて板を担ぎ上げます。体力満点っすね。

なかなかの良い天気で、剣ヶ峰(けんがみね)へ向かう稜線上からは槍・穂高連峰を遠く拝むことができます。

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遠く離れていますが、生まれて初めて見る槍ヶ岳に感動。昨年奥穂高に登ったときはガスの向こうだったので。

権現池には青空と雲が映って爽やか。

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まさに雲上の楽園。

まるで小学校の遠足のように楽しい一日を仲間と過ごすことができたのでありました。

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2006年8月19日 (土)

夏休み山行(1)~鏡池から槍ヶ岳~

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今年の夏休みは北アルプスは双六(すごろく)岳、三俣蓮華(みつまたれんげ)岳、黒部五郎(くろべごろう)岳、鷲羽(わしば)岳へと山行。

早朝に新穂高温泉から入山し小池新道の急登をグングン登り鏡池に辿り着くと、澄み切った青空の下の槍ヶ岳が僕たちを歓待してくれました。

「雲が少ないと槍ヶ岳の色気が出ないなぁ」などと、とっても贅沢なことを言ったりしながらパチリ。池に映る「逆さ槍」がそよ風でゆらいで見えるのはご愛嬌。

[2006.8.15 お昼どき]

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2006年8月20日 (日)

夏休み山行(2)~二つの槍~

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鏡池のすぐ横の鏡平山荘でかき氷を頂くときに「かき氷って槍ヶ岳っぽいなぁ」と思って、背景に槍を入れてパチリ。逆さ槍ではないけれどもある種「二つの槍」です。

近くで休憩していたおば様もこのアイデアを気に入ってくれましたが、彼女は既にかき氷を食べ終わっていたので「僕のでよかったら」と撮影モデル(?)を提供。

この様子を眺めていた人も、槍ヶ岳とかき氷のツーショット写真を撮るように。

ちょっと楽しい思い出ができました。

[2006.8.15 お昼どき]

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2006年8月22日 (火)

夏休み山行(3)~ニッコウキスゲ~

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鏡池山荘から急な登りを行くと、弓折乗越(ゆみおりのっこし)の手前で咲いているニッコウキスゲが目に飛び込んできました。

尾瀬や霧ヶ峰の大群生地とは違って数は少ないものの、凛とした姿形に鮮やかな黄色がとても見栄えのする花ですね。

初夏の花をお盆時に見られるなんてちょっと得した気分。背後にそびえる槍ヶ岳との競演もなかなかのものです。

[2006/8/15 14時ごろ]

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2006年8月23日 (水)

夏休み山行(4)~ミヤマトリカブト~

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弓折乗越と双六小屋の中間点、ニッコウキスゲが咲いていたところから少し歩いたあたりにミヤマトリカブト(たぶん)が咲いていました。

トリカブトというと「毒」という印象があるかもしれませんが、紫色のお花はいたって清楚で美しく、毒があるなんて信じられないくらいです。

[2006/8/15 14時半ごろ]

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2006年8月24日 (木)

夏休み山行(5)~双六小屋で生ビール~

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行程前倒しで双六小屋に到着すると、もうモモがパンパン。

ザックをおろして落ち着いた後はお待ちかねの生ビールです。

雲が生ビールの泡みたい。雲と鷲羽岳を奥に写しこんでパチリ。

あまりの爽やかさについ嬉しくなって2杯目に突入します。

[2006/8/15 15時半過ぎ]

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2006年8月25日 (金)

夏休み山行(6)~樅沢岳から槍~

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小屋で早い夕食を食べ終えてから夕暮れまでまだ時間があったので、腹を落ち着かせた後に友人と夕映えの槍ヶ岳を見にお樅沢岳に登ることにします。もうほんとヘトヘトだったのですが、槍ヶ岳に惹きつけられるように足が動きます。

双六小屋から樅沢岳の頂上まで標準タイムで40分。生ビールを2杯飲んだ後なので心臓バクバク。浮石でこけないように慎重にいきます。せっかく頂上まで辿り着いたのですが、最初は雲に覆われていて槍・穂高連峰は全く見えません。

先に頂上にいた人は諦めて下山。しかし、しばらく待ってみるとなんと雲が切れて槍が顔を出しました。手前側から槍に向かうのが西鎌尾根、槍の左側に伸びるのが北鎌尾根。西鎌尾根と北鎌尾根の間が雲海になっていて素敵です。

ちょっと大げさですが、「待てば海路の日和あり」とはこのことなのかもしれません。

[2006/8/15 18時半前]

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2006年8月27日 (日)

夏休み山行(7)~双六岳から槍~

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山行二日目も朝から快晴。双六岳の象徴でもある丸い丘の部分から槍の穂先がひょっこり顔を出しているように見えます。双六岳は外見は丸くて可愛らしい山ですが、双六小屋からこの丘に登るまでは意外にもかなりの急登。かなりモモにきます。まるで羊の皮をかぶった狼みたいです。

その急登の途中では、双六小屋のオーナーである小池さんが大判カメラで写真撮影をしていました。小池さんは写真集何冊も出版している自称セミプロ。僕から見ればマジプロ。ちょっとお邪魔してファインダーを覗かせてもらい、この山域の夏らしさを出す写真撮影のコツを教えてもらいました。

[2006/8/16 朝6時半ごろ]

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2006年8月28日 (月)

夏休み山行(8)~三俣蓮華岳から槍~

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双六岳から丸山や小ピークのアップダウンを繰り返すと三俣蓮華岳。三俣蓮華岳は北アルプス三大主脈=日本三大山脈の合流点であり、富山県・岐阜県・長野県の県境をなすかなり奥まった山です。頂上で周りを見回し、思えば遠くに来たもんだと感慨ひとしきり。

歩いてきた道を見返すと槍ヶ岳までクリアに見えます。台風の影響はここまでは皆無。眼下のカールには雪渓が残っており、雪解けとともに咲く花がお花畑を作っています。今年は雪が多かったのでお盆でもいたるところに花が咲いていて目を楽しませてくれます。

双六小屋から三俣蓮華岳の往路は尾根道を、鷲羽岳方面から双六小屋への帰路はカールの下方の巻き道を通ったのですが、巻き道でもガレ場の直登があったり結構きつい。アップダウンを極力避けた巻き道といっても北アルプスの山は楽をさせてくれはしません。

[2006/8/16 朝8時過ぎ]

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2006年8月31日 (木)

夏休み山行(9)~カールから黒部五郎岳~

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黒部五郎のカールの中から黒部五郎岳を見上げます。黒部五郎のカールと黒部五郎岳歩きは今回の山行のメイン。まとまった日数がないとなかなかここまで来れませんから。

しかし、実はこのとき既に僕はバテバテ。三俣蓮華岳から黒部五郎小舎へ下る最後の急坂岩ゴロゴロで体力を消耗したか…?小舎にザックを置いてサブザックだけの身軽な格好なのに。

夏のカールは清らかな水とお花の楽園。平日なので人影も少ないしまさに秘境って感じです。もう少し山体力があればもっと余裕を持ってうろうろ散策を楽しめたろうになぁ。

カールの中も、稜線も、頂上もでかい岩がゴロゴロしています。黒部にある大きな岩ゴロゴロ=ゴーロの山なので黒部五郎岳なわけです。このネーミング、ちょっと安直?

[2006/8/16 12:00過ぎ]

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2006年9月 2日 (土)

夏休み山行(10)~炭酸好きはノー・リーズン~

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山小屋に着くと無性に炭酸ものが欲しくなります。黒部五郎小舎のテーブルから黒部五郎岳を背景にパチリ。

炭酸は下界の味。炭酸好きはノー・リーズン。ヘリ空輸された300円のコーラ、二本いってしまいました。

[2006/8/16 16時半前]

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2006年9月 4日 (月)

夏休み山行(11)~笠ヶ岳噴火?~

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朝、出発前に黒部五郎小舎から笠ヶ岳を眺めます。笠の頂上からたなびく雲がまるで噴煙のようで不思議な景色。

これから小舎からの急坂を登り、三俣蓮華岳を巻き、雪渓を渡り、三俣山荘を経由して、鷲羽岳を目指します。

[2006/8/17 朝5:30頃]

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2006年9月 7日 (木)

夏休み山行(12)~お花畑と虹~

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黒部五郎小舎から三俣山荘へ向けて巻き道を歩いていくと小雨がパラパラと降ったり止んだり微妙なお天気になってきました。

グーグー、クークー、という声がするので辺りを探してみると、お花畑の中にライチョウの親子が見え隠れ。初めて肉眼で見ました。

ライチョウってなんて可愛いんだろうとほのぼのした気分で歩いていくとお花畑の向こうに虹がかかっているのが見えてきます。おー。

これでさらにブロッケンでも見れたら「山の風景フルコース」って感じでしたが、それは今後の山行にお預けです。

(2006/8/17 朝7:30過ぎ)

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2006年9月 8日 (金)

夏休み山行(13)~鷲羽岳~

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三俣蓮華岳からの巻き道を通り、雪渓をおそるおそるトラバースすると三俣山荘に辿り着きます。北アルプスらしい小奇麗で良い雰囲気の山小屋です。

三俣山荘の奥には鷲羽岳。それまでガスの中だったのですが三俣山荘に到着すると姿を現します。雲をまとった秀麗な山容は間近で見ると迫力満点。

第二朝食の後は鷲羽岳ピストン。頂上からの展望は360°の大パノラマのはずでしたが、僕たちが登頂したときは周囲はガスの中。辛うじて鷲羽池が見えます。

かの深田久弥が絶賛した「鷲羽池と槍ヶ岳」の風景は残念ながら見れませんでしたが、今回の山行の最高峰(2,924m)には心地よい風が流れていました。

(2006/8/17 9:00前)

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2006年9月14日 (木)

夏休み山行(14)~最後のご褒美~

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山行最終日の双六小屋から新穂高温泉へ向けての下山道、絹毛状になったチングルマ(稚児車)が雨上がりのしずくで朝日にきらめいています。チングルマは花も可愛らしくて良いのですが、花の後の絹毛も神秘的で素敵という印象。

ずっと雲の中に隠れていた槍ヶ岳も良いタイミングで顔を出してくれて嬉しい限り。黒部五郎や鷲羽から道中よく顔を合わせていた人たちとも喜びを分かち合います。なんだか他人とは思えない連帯感。記念写真パチパチ。

前日鷲羽岳より双六小屋に戻ってきてから超激しい雨が降ってきたのがウソみたいなこの天気回復は奇跡的。本当はここから新穂高温泉までは長い道のりなのですが、ここで巡りあった風景はまさに「最後のご褒美」なのでありました。

(2006/8/17 7:00過ぎ)

((このシリーズ終わり))

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2006年9月20日 (水)

霧渦巻く白馬大雪渓

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先週土日一泊で白馬岳(しろうまだけ)へ。

初めて歩く白馬大雪渓。スプーンカットに足を乗せ、軽アイゼンをサクサク効かせて登ります。登りやすいし涼しいしなんだか楽しい。

おまけに大雪渓の脇には花が咲き乱れていてここはまるで夏山のよう。今年は積雪が多く雪解けが遅かったからでしょうか?

しかし、大雪渓には大きな石が転がり上部には大規模な土砂崩れの跡もあります。油断大敵。上方からの落石に注意して登ります。

登山口の猿倉から宿泊地・白馬山荘までは標高差約1,600m。ここから上はなかなかの急登で雨風も強くなり長い行程に感じました。

(2006/9/16 9:30頃)

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2006年9月23日 (土)

白馬大池

9月三連休の二日目。

白馬山荘を出発し、白馬岳山頂へ到着すると風雨吹きつけガスで真っ白視界無し。天気がよければ360度の大展望なのですが残念。

そそくさと山頂の記念撮影を終えて先を急ぐと徐々に天気が回復。栂池に向かう稜線上では雨風もおさまり視界も少し出てきます。

長野・富山・新潟の県境である三国境、さらには小蓮華山を超えていくと白馬大池がガスの切れ間から見えてきました。おおっ。

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(2006/9/17 9時前)

白馬大池に下りていくと池の周りでは草黄葉が始まっています。大雪渓側は花が咲き乱れていたのでちょとびっくりです。

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(2006/9/17 9時半ごろ)

白馬大池山荘は今年は8月20日で営業終了し、今年の大雪で受けたダメージの修復をしています。雪が降る前に修復しないと冬を越せないとのこと。

次の冬シーズンは「普通の積雪」でありますように。

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2006年9月24日 (日)

天狗原の湿原

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(2006/9/17 11時半過ぎ)

白馬大池から乗鞍岳を超え、ゴロゴロ岩の登山道を栂池方面に下ると天狗原の湿原。ゴロゴロ岩の上を歩くのは苦手なので一安心。

湿原に生えているのはたぶんワタスゲだと思うのですが、もう秋なので花はもちろん綿状の花穂もなく寂寥感漂う風景になっています。

ここでは雨は完全に止み、風はそよ風になり、ガスも切れ、遠くに青空まで見えてきました。台風も秋雨前線も影響なしって感じ。

天狗原からはドロドロの樹林帯を下り、栂池のロープウェイ乗り場へ。一般観光客の人々と一緒に栂池高原に一気に下ります。

今回の山行は台風と秋雨前線の影響でもしかすると下山できなくなるかも、と思っていたのですが暑くも寒くもなく程よい気候。

山小屋も登山道も空いていてのんびりと秋の山を満喫。白馬岳からの大展望はまた次の機会にお預けですが、楽しい週末を過ごすことができました。

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2006年10月24日 (火)

八ヶ岳高原は快晴なり。

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週末の八ヶ岳高原。
お天気に恵まれ、心地よい風の中でいい汗流せました。

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2007年3月 3日 (土)

山中湖畔から富士山

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先週、天気が良かったので超久々に山中湖へ行ってみました。

朝それほど早くもないのに道路に設置された気温計はマイナス5度を差しています。とはいえ、雪など残ってないし日差しは柔らかくて少し歩くとポカポカしてくるしでやっぱり暖冬。少し霞んでいるものの富士山はくっきり見えます。さすがにこの時期湖畔を散歩する人たちはあまりいませんが、車を停めて富士山を眺めたり記念撮影をする人はたくさんいます。

せっかくなので平野の方へも行ってみます。平野にはテニスコートや宿が沢山あるのですが、以前と比べるとかなり廃れてしまったような…。ソフトクリーム屋さんがあったと思しきところには何もない。まだシーズンインしていないからかな。でも、昔お世話になった宿は健在だったので良かった。それにしてもこんなに富士山が素晴らしくよく見えるところだったとは。

素晴らしきかな富士山。偉大なり富士山。富士山がそこにあるだけで幸せ。って、ちょっと言い過ぎか。

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2007年9月30日 (日)

蝶ヶ岳から槍を望む

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先週の三連休は念願の常念岳・蝶ヶ岳を縦走。

今回は北アルプス初登山の面々と一緒で新鮮で楽しかったんだけど、お天気は終始びみょーな感じでなかなかクリアに槍・穂高連峰が見えない。むむむ…。

でも、三日目の朝、最後の最後でお天気が良くなってくれて蝶ヶ岳から青空を背負った槍ヶ岳を望むことができました。良かった~。せっかくみんな頑張って登ったのだから、このくらいご褒美もらわなくちゃね。

ちなみに、このブログのバナーは槍を挟んで蝶の逆側、双六小屋から確か一時間くらい下った花見平あたりで去年撮った写真。槍の表と裏、どっちが男前?

槍への思いは募る。来年こそはあの穂先に登るぞ~。

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2007年10月20日 (土)

夏山の思い出<薬師岳・雲ノ平・水晶岳・野口五郎岳縦走>(1)~太郎兵衛平~

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もう二ヶ月以上前になってしまいましたが、お盆ど真ん中に夏休みをとって友達と行ってきた北アルプスの思い出など、これから何回かに分けてつらつら書いていこうと思います。

今回の山行では8月13日に富山側の折立から入山して、

  • 1日目:太郎兵衛平を経て薬師岳
  • 2日目:薬師岳から太郎兵衛平に戻り、薬師沢を経て雲ノ平
  • 3日目:雲ノ平から祖父岳を経て水晶岳、野口五郎岳
  • 4日目:野口五郎岳から烏帽子小屋、ブナ立尾根を経て高瀬ダム

と縦走。

山行中は終始お天気が安定していて、素晴らしい景色を眺めながら一度も雨具を着ることなく歩き回れました。北アルプスで三日以上一度も雨具を着なくてよかったのは初めて。
ただ、平地では熱中症で倒れる方が沢山出るくらい大変な猛暑だったようで、標高2,500m以上の稜線でもかなりの暑さ。水場が少ないルートでもあり水分補給には気をつかいました。

上の写真は、太郎兵衛平に最後に残っていたニッコウキスゲと水晶岳から黒部五郎岳へかけての山並み。7月下旬あたりならニッコウキスゲが咲き乱れて素敵なんだろなぁ。
折立から太郎兵衛平までは太郎坂の急坂があるので気合を入れて登らねばと思っていたのですが、富山に前泊したことも手伝ってか4時間かからず快調に登って来れました。

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太郎兵衛平にはとても立派な山小屋・太郎平小屋があり、ここでラーメンをいただきます。山で食べるラーメンっていうのはどんな名店で食べるラーメンよりもマジ美味いっすね。
小屋の脇にはドコモのアンテナがあり携帯電話を使っている人もいたので、僕もFOMAを取り出してチャレンジしてみます。しかし残念ながら圏外。movaじゃないとダメなのか…?

太郎兵衛平は折立、薬師岳、雲ノ平、黒部五郎岳へ向けての登山道が交差する十字路。小屋で食事、水補給、お手洗いをすませた後、僕たちは薬師岳方面へと進路をとります。

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2007年10月22日 (月)

夏山の思い出<薬師岳・雲ノ平・水晶岳・野口五郎岳縦走>(2)~薬師平~

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太郎兵衛平から薬師岳方面へ1時間ほど登ったところ。薬師平から槍ヶ岳方面を眺めます。

太郎兵衛平からここまでは一旦テント場のある薬師峠まで下ってからググッと登り返します。これ、意外ときつかった。岩ゴロゴロで一歩一歩の段差が大きくてモモにきます。
今回の山行では折立からの太郎坂と薬師沢から雲ノ平への急坂の厳しさは意識していたけど、ここはノーマーク。心の準備っていうのは思った以上に大事なんですよねぇ。

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薬師平から気合一発でさらに登っていくとコバイケイソウ発見。段々重くなる足を止めて小休止。残念ながらこの四日間で見つけたコバイケイソウはこれだけです。
コバイケイソウは当たり年とそうでない年があるみたいですが、そもそも時期が遅かったのかな?なかなか休み取れないけど、8月上旬にこの山域を歩いてみたいなぁ。

グングン快調に登っていく友達を追いかけて、さらに小一時間ほど、まずは薬師岳山荘を目指して一歩一歩進んでいきます。

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2007年10月24日 (水)

夏山の思い出<薬師岳・雲ノ平・水晶岳・野口五郎岳縦走>(3)~薬師岳山荘~

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やっとこさっとこ薬師岳山荘に到着。太郎兵衛平から結局1時間45分くらい。自分にしてはまぁまぁのペースかな。薬師岳山頂方面はガスってきてます。

薬師岳山荘は稜線上の小さなかわいらしいシンプルな山小屋。宿泊スペースは一階少々と二階にあって、食事はテーブルを4つ並べて十数人ずつ頂く感じ。
天水を利用している小屋なので水補給には500mlペットボトルを購入する必要があり、汗かきさんには太郎兵衛平から水4リットル程度担ぐことを勧めます。

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僕達が割り当てられたのは二階中央のスペースで、ロープ付きの梯子で上がってきます。ほぼ屋根裏部屋なので頭上注意。特に端っこはデリケートエリア。
疲れを取るため少し横になろうとしたら頭と足下のスペースを区切る板の間に僕の身長が収まらず、ザック抱えてエビのように丸くなって寝転がります。はは。

徐々にガスってきているものの、せっかくなので薬師岳山頂まで行くことにしましょう。小屋から往復1時間半くらいかな。明日のご来光登頂の予行演習ってやつです。

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2007年10月26日 (金)

夏山の思い出<薬師岳・雲ノ平・水晶岳・野口五郎岳縦走>(4)~薬師岳~

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薬師岳登頂!

薬師岳山荘から40分くらい。途中怖いところもないし、サブザックだけできたので楽ちん。ガスっていて視界がないものの、薬師如来を祀った山頂の祠にお参り出来たし満足満足。
ここで再びFOMAが使えるかチェックしてみます。アンテナ3本立っていたので電話をかけてみると・・・ツー、ツー、ツー…。電話かけると圏外に変身かぁ。残念っす…。

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肌寒くなってきたし、そろそろいい時間になってきたので薬師岳山荘へ下りましょう。冷えたビールと温かい夕食が僕らを待っています。

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2007年10月28日 (日)

夏山の思い出<薬師岳・雲ノ平・水晶岳・野口五郎岳縦走>(5)~ブロッケン現象~

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夕食後、薬師岳山荘脇で現れたブロッケン現象。自分史上初・ブロッケン。

実は「現れた」というのは正確ではなく、前方にガス・後ろから夕日という条件を見て、自ら移動して石の上に立って「ブロッケン現象を出した」というのが本当のところ(笑)
興奮気味に「ブロッケンです!」と周りに伝え、現象自体はわずかの間ですが、皆で盛り上がります。後光が差してるみたい。昔の人が見たら「如来様が現れた!」と思ったんだろな。

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ブロッケンでさんざん盛り上がった後は、心静かに沈み行く太陽を見送ります。光の饗宴に見とれ、あたかも雲海の上に乗っかっているかのような感覚に。今日の日もさようなら。
縦走初日、トレーニング不足で体力面に不安を抱えながらもここまで順調に来れたし、天気いいし、ブロッケン見れたし、夕日綺麗だし、幸先良いなぁと思いつつ山荘に戻ります。

明日は日の出前に薬師岳登頂を目指します。なんとかご来光を拝めますように。

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2007年10月30日 (火)

夏山の思い出<薬師岳・雲ノ平・水晶岳・野口五郎岳縦走>(6)~薬師岳ご来光~

縦走二日目。まずは朝食前にご来光を拝みに薬師岳山頂へ向かいます。

少し寝坊してしまったので、山荘を出発したのは4時過ぎ。まだ真っ暗だけど空はクリアで、山頂に向かって左手には富山平野の灯が見えます。なかなか幻想的です。
山頂へ向かう途中の薄暗い中、雷鳥の親子が急に目の前通り過ぎたりしてちょっとびっくり。お母さん雷鳥がグーグーと愛嬌のある声を出して子供達を引率しています。

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日の出前の4時半過ぎ頃。奥に浮かび上がってきた槍ヶ岳からの稜線と手前には薬師岳中央カールの残雪が見えます。刻々と変わり行く空の色が綺麗です。
ちなみにこれは登山道を少し外れて焦ってるときに撮ったもの。すぐルート修正し、既に登頂していた友達と、太郎平で出会って山荘でも隣だったおば様と合流。ほっ。

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5時過ぎ、金作谷カールが赤く染まりました。ご来光のときは敬虔な気持ちで思わず手を合わせてしまいます。向こうに見えるのは薬師岳から立山にかけての山並み。

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少し経つと太陽が雲海の上にしっかり昇ってきました。

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明るくなってくると、槍ヶ岳、笠ヶ岳、黒部五郎岳、乗鞍岳、御嶽、そして写真では分かりにくいけど写真中央遠くに富士山まで見えてきました。今日もいい天気。
こうして頂上にいると、広大なカールを抱いて、たおやかで、富山平野と日本海をどっしり見守っている薬師岳って懐の深い山だなぁ、と感じます。すごくいい。

そんなことを思ってのんびりしていたら、もう5時半をまわってしまいました。今日の行程はかなり長いので、そろそろ山荘に戻って朝食を頂くことにしましょう。

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2007年11月 1日 (木)

夏山の思い出<薬師岳・雲ノ平・水晶岳・野口五郎岳縦走>(7)~見よ、あれが雲ノ平だ~

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薬師岳山頂でご来光を拝んだあと薬師岳山荘で朝食をすませて出発したのはもう7時。ご来光を一緒に拝んだおば様は折立へ戻るため快足飛ばして下って行きました。
僕らも急いで太郎兵衛平へ下る途中、手前の谷を挟んで向こうに角ばった台地が見えます。あれが雲ノ平。この山行の最大の目的は日本最後の秘境・雲ノ平に乗ること。

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山荘から一時間少々で太郎兵衛平到着。まずは水の補給です。二日目もいい天気。湿気が少ないからか朝の空はすごくクリア。さすがに午後近くなるとモヤってきますが。
太郎兵衛平は平らなところが広いし、景色いいし、水はあるし、まさにオアシス。うまく日程組んでお花畑の季節に太郎平小屋にのんびり泊まれたらいいなぁ、と思います。

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ちょっとのんびりし過ぎました。 雲ノ平方面へは太郎平小屋の裏手をトラバースして木道に出ます。途中、崩落して滑りそうなところがあり要注意。ロープがあるけど支えにはならず。

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木道がなくなったところからはぐんぐん下ります。登山道を整備して木の階段にしてくれているところも、ところどころ土が流れてハードルみたいになっています。こういう下りは苦手…。

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左俣出会いを過ぎ太郎平から1時間半少々歩いた辺り。薬師岳が遠く高くに見えます。せっかく稼いだ高度がもったいないなぁ…と思いつつ休憩。標高2,050mくらいか。
ここで、薬師岳山荘や太郎平でもお見かけしたご夫婦(僕たちの親くらいのお歳)とご挨拶。この後、このご夫婦とは水晶岳まで同じルートをたどることになります。

このご夫婦以外にもテント泊の爽やかカップルなど、薬師岳から雲ノ平や水晶岳まで同じルートを似たようなペースでたどる人が多くて道中よく顔を合わせます。
顔を合わせ挨拶をするうちに少しずつ会話が増え、連帯感が醸成されていく感じがなんとも言えずいいんですよね。へたれな僕も元気をもらって前に進めます。

苦手な感じの下りにやられてペースがちょっと遅くなってきました。まずは薬師沢小屋に向けて先を急ぎましょう。あの雲ノ平が僕たちを待っている!

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2007年11月 3日 (土)

夏山の思い出<薬師岳・雲ノ平・水晶岳・野口五郎岳縦走>(8)~薬師沢から雲ノ平へ~

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薬師沢小屋到着。太郎平から2時間15分くらい。意外に時間がかかってしまいました。

ここの標高は1,900m少々で、朝登った薬師岳は2,926m。もう1,000mも降下。そして雲ノ平に行くにはここから600mくらい登らねば。位置エネルギーがもったいない…。

小屋のベンチで昼ご飯を食べていると、遭難救助の無線連絡が聞こえてきます。骨折した人がA沢とB沢の間にいるようです。沢登りか何かをやって滑落したのかな?
ここは黒部川上流『奥の廊下』と薬師沢が合流する薬師沢出合。赤木沢などへの沢登りの起点にもなっていて、このときも沢登りをやる方々が休憩していました。

僕たちはつり橋(思ったより安定)を渡ってハシゴで小屋の対岸におり、顔を洗ったり、思う存分水を飲んだり補給したり。ついでに水に濡らした手ぬぐいで体を拭いてリフレッシュ。
雲ノ平へ行くには一度この河原に降りる必要がありますが、増水時用の巻き道が別にあって細い木の橋とロープが渡してあります。今は水の楽園だけど増水したら怖いんだろなぁ。

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十分休息を取ったあと、日本最後の秘境・雲ノ平へ向かいます。いきなり激登り。ずっとこんな感じで1時間半以上登り続けます。このわずか1時間半ちょいが永遠に感じる…。
途中スペシャルドリンク(ポカリ)が底をついてしまいましたが、友達がスペシャルドリンク(アクエリアス)を分けてくれます。これで元気回復。疲れたとき甘味のある飲み物は効く。

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やっとのことで雲ノ平に乗っかり、木道末端から30分弱で『アラスカ庭園』へ。でもなぜアラスカ?「何がどうアラスカなのか理解できないっすね」と隣で休憩していた方とも意見一致。
雲ノ平には他にも『○○庭園』と名付けられてるところがありますが、無理して名付けなくても十分素敵なところなのになぁ。雲ノ平山荘のオーナーさんの趣味なのでしょうか。

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さらに進んで行くと薬師岳を一望できる場所があります。今日はあのてっぺんから来たのだと思うと感慨深いです。何事も一歩一歩の積み重ねが大事なのだなと実感。うん。

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もうちょっと進んで視線を木道の彼方に向けると水晶岳が見えてきました。雲がもくもく。素晴らしい開放感。薬師沢出合からの急坂を登ってきた甲斐があるというものです。
景色に見とれて足下おろそかにすると、ところどころ木道がガクっと動いてコケそうになることもありますが、よくぞこの奥地に木道を整備してくれたものだと感謝の念で一杯です。

あと少しで雲ノ平山荘。もうちょい頑張って歩いていきましょう。

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2007年11月 5日 (月)

夏山の思い出<薬師岳・雲ノ平・水晶岳・野口五郎岳縦走>(9)~雲ノ平山荘~

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雲ノ平山荘到着!気が付けばもう15時過ぎ。まずはどべっと休憩したい気分です。

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山荘の庭に出ると水晶岳の勇姿が拝めます。みんな座っているのは実は長椅子ではなく、テント場へ続く木道の末端です。まだ日が高いので濡れ物を乾かしつつ休息。
山荘で350缶ビールを調達してぐびり(生と500缶は売り切れ。残念)。そうこうしているうちに途中出会ったあのご夫婦が到着しました。今までの山行や明日のルートなど楽しくおしゃべり。

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山荘で僕らが割り当てられたのは一階の二段ベッド。一階の人の荷物は乾燥室、二階の人のはベランダへ。防水シートかけてるけど大雨のときもベランダで大丈夫だろか?
ここの小屋主はオーナーさんの次男坊で、ハンチング帽姿の冷静な感じの青年。宿泊キャパに少し余裕が出てきたので、場所の入れ換えをして余裕を作ってくれました。

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夕飯の石狩鍋を頂いたあと、夕日を見に外に出てみます。西の空が赤いです。こうやってみると、雲ノ平山荘の形って北海道の酪農家のお家みたいでかわいらしいですね。

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後ろを振り返って見ると、ガスが一瞬切れて水晶岳がうっすら浮かんできました。なかなか幻想的。昨年の鷲羽岳山頂からはガスで見えなかっただけに何度見てもいい。男前。

ここまで来るのにかなりへばってしまいましたが、今日も素晴らしいお天気で良い一日でした。大満足。明日も野口五郎岳までの長い行程なので早めに休むことにしましょう。zzz...

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2007年11月 7日 (水)

夏山の思い出<薬師岳・雲ノ平・水晶岳・野口五郎岳縦走>(10)~雲ノ平の朝~

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三日目の朝。終戦記念日です。

4時半過ぎ、朝の空気を吸おうと雲ノ平山荘の庭に出てみると水晶岳の秀麗なシルエットが見えます。まだ日の出前。雲ノ平は高い山が東側にあるので日の出が少し遅そうです。

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5時前、笠ヶ岳と黒部五郎岳の上空が少しずつ色づいてきましたが、日の出前に朝食の時間が来たので山荘に戻ります。山小屋のご飯はとてもありがたいけど時間の制約が…ね。

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朝食をいただいて外に出てみると、笠ヶ岳に笠雲がかかっています。ちょっと出来すぎ。かなりゆっくり準備しすぎて出発が6時を過ぎてしまいました。仲良くなったご夫婦は既に出発。

山荘を出たところで、前の日に雲ノ平に登ってくる途中出会ったテント泊ほんわかカップルと再び会ってご挨拶。少し立ち話をしてみたところ、彼らは高天ヶ原温泉へ向かうとのこと。
この温泉は高天原山荘から30分程のところにある山奥の温泉。入浴後も30分歩くためすぐ汗だくになるらしいですが、それを承知の上で5日ぶりの入浴を楽しむとのこと。やりますな。

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山荘から少し歩いたところにある雷岩の分岐にザックを置いてテント場へ水汲みに行きます。本日最初のピークである祖父岳(じいだけ)が前方に見えます。柔らかい山容です。

ちなみに、雲ノ平山荘でも前日の夕食前にお願いをしておけば、1リットルあたりいくらかお金を払って水を分けてもらえますが、冷たい水で顔も洗いたいので僕らは自分で水汲みに。
しかし、水場の周りはブヨっぽい虫がブンブンブン…。水を汲んだらそそくさとその場を離れます。テント場から祖父岳への登山道は緑化復元中で通行止めなので元来た道を戻ります。

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雷岩のところに戻ると三俣山荘の方角から何かぶら下げたヘリコプターが飛来!雲ノ平山荘で荷物を降ろしてから水晶小屋の方へ飛び去っていきました。生ビール補充されたのかな?

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祖父岳へ登っていく途中には雪渓があったり、咲き残ったチングルマがあったり。

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祖父岳山腹から薬師岳方面を見ると登山道の先に雲ノ平山荘が小さく見えます。

二日間の疲れが足に溜っているのかなかなかペースが上がりませんが、どんな景色が僕達を待っているのかを楽しみにして、祖父岳の頂上に向けてズンズン歩いていきましょう。

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2007年11月 9日 (金)

夏山の思い出<薬師岳・雲ノ平・水晶岳・野口五郎岳縦走>(11)~祖父岳からの展望~

祖父岳(じいだけ)山頂に到着!雲ノ平の水場から1時間少々。ちょっとかかりすぎ。

山頂は広くなだらかで360度の大展望が楽しめます。ただ、広くなだらかなだけにガスってるときはどこが登山道なのか分かりにくそうです。ケルンあるけど多すぎてあてにならん(笑)

山頂からぐるっとあたりを見回してみると…

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黒部五郎岳。去年はあの頂上からこっちを見ていたんだよなぁ。

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笠ヶ岳。まさに雨笠みたい。雲ノ平山荘のそばで見た笠雲はもう消えてます。

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水晶岳。勇ましい山容。黒岳と呼ばれていただけあって黒々してますね。

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薬師岳。雲ノ平の向こうにどっしりとした包容力のある姿を見せています。

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そして、槍ヶ岳。どこから見てもピンッと尖っていて視線をひきつけられますね。

ちなみに上の写真右下にちっちゃく見える赤い屋根は三俣山荘。そこから左に上がっていくと鷲羽岳。鷲羽岳はこっちから見ると何の山だか分かりません。やっぱ双六側から見ないと。

祖父岳、偉大なり。こんな素晴らしい展望をくれるなんて、今まで名前の読み方さえ知らなかったけど大好きになりました。ただ、どの登山口からも一泊しないと来れないのがシビれる。

大展望に見とれてまたまたゆっくりしすぎました。本日のメイン・水晶岳に向けてまずは岩苔乗越に向かいましょう。ここから野口五郎小屋までの間の唯一の水場で水汲みしなくちゃ。

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2007年11月11日 (日)

夏山の思い出<薬師岳・雲ノ平・水晶岳・野口五郎岳縦走>(12)~岩苔乗越から水晶岳~

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祖父岳から30分くらいで岩苔乗越到着。さぁ、水場を探しましょう。上の写真の前方は祖父岳、左側へ下ると黒部川源流、右側へ下ると高天ヶ原、後ろ側は水晶岳への道。

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祖父岳から少し右に視線を向けると雪渓の奥に薬師岳が見えます。で、水場はどこ…??

「山と高原地図」の水場マーがあるあたりには水が流れていないけど、状況から見るとどうやら高天ヶ原方面へ下ったあたりにありそうな感じ。水場マークって意外とアテにならない。
水場を探して高天ヶ原方面へ下る途中、すれ違った人に聞いてみるとやはり水場は少し下のほうにあるとのこと。岩苔乗越から往復十数分のところに清水を発見。ホッと一安心。

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水を補給して軽く食事をとってまずは水晶小屋を目指します。途中、雲ノ平に登ってくるとき出会ったテント泊爽やかカップルと再会。もう水晶岳ピストンしてきたとのこと。さすがです。

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岩苔乗越から50分くらいで水晶小屋到着。今年から二階建てになってリニューアル。四月のヘリコプター事故は残念でしたが、こうして営業していてくれると僕達登山者は安心です。

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水晶小屋の前のテーブルで昼食をとったらサブザックだけの身軽な格好でいざ水晶岳へ。頂上まで片道30~40分くらい。このあたりは高山蝶を多く見かけます。ヒラヒラと綺麗だなぁ。

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最初は緩やか爽やか稜線歩きですが、途中からちょっとした岩稜歩きになります。相変わらずへたれで高所恐怖症の僕はこのあたりからちょっとびびりはじめていたりして。情けね~。

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そんなこんなで水晶岳登頂!

頂上は狭くて険しい。槍ヶ岳経験者によると槍ヶ岳山頂のほうが平らな部分が多いとのこと。山頂標識の裏側に腰をかける岩を見つけて休憩。谷を覗き込むと立派な雪渓があります。
仲良くなったあのご夫婦は先に登頂していてここでお昼ご飯を食べていました。なるほど。座り心地がいいとは言えないところだけど、展望良いから僕達もここで昼食とればよかったかな。

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この写真で山頂の高度感が伝わるかな?ちなみに、こんな座り方は僕にはできません。

山頂を充分堪能して水晶小屋へ戻る途中、今まで聞いたことないような鳴き声が聞こえてきました。よく見てみると雷鳥の親子。お母さん雷鳥が子供達を一生懸命誘導中です。

段々ガスってきました。お天気が崩れる前に今日の宿の野口五郎小屋に辿り着かねば。

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2007年11月18日 (日)

夏山の思い出<薬師岳・雲ノ平・水晶岳・野口五郎岳縦走>(13)~水晶から野口五郎岳へ~

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薬師岳からここまで行程を共にしたご夫婦と水晶小屋で別れ、野口五郎岳を目指します。既に13時。急がねば。しかし、登山道は思ったより歩き難くコースタイム通りに歩けません。

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傾斜がついた砂地なのでズルズル滑り落ちそう。野口五郎岳はまだまだ遠い。野口五郎の五郎は岩ゴロゴロのゴーロ。途中でっかい岩がいっぱいあるところを通ります。これまた歩き難い。

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水晶小屋から1時間半くらいのところで大休止。冷たい風が吹きガスってきました。雨が降るかな?と思って通って来た岩場を振り返ると人影が。時間的に僕らが最後だと思ってました。
この方とお話してみると実はパトロールをしていて野口五郎小屋までご一緒することに。面白い話を聞かせてくれるし足の運びは参考になるしで、僕もいいペースで歩けるようになりました。

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さらに進んで行くと真砂岳という山があります。このパトロールの方が山頂標識を立てられたとのことで、この方が友人を案内してくれることになりました。僕は余力がなくって待ってることに。
視界があるときは素晴らしく展望の良い山とのことで、この方は真砂岳をみんなに登ってほしくてたまらないようでした。「石段作ったら登ってくれるかな?」って、山への愛情が素晴らしい。

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水晶小屋から2時間45分かかって野口五郎岳登頂!野口五郎岳山頂では野口五郎の歌を唄おうと思ってたのにどうしても思い出せない。思い出すのは郷ひろみの歌ばっかり(苦笑)

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野口五郎岳からは霧の向こうに青い屋根の野口五郎小屋が見えます。すごく近い。

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結局野口五郎小屋に着いたのは16時。こじんまりとしたいい小屋。途中人影が全くなくって心細くもなりましたが、パトロールの方のおかげでパワー注入して頂きここまで来れた感じです。

小屋のベンチでビールをいただくと疲れも吹き飛びます。ホッと一息。西の空は晴れているので、明日は野口五郎岳の頂上でご来光拝めるかな?

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2007年11月24日 (土)

夏山の思い出<薬師岳・雲ノ平・水晶岳・野口五郎岳縦走>(14)~野口五郎岳ご来光~

四日目、最終日の朝。上空はクリア。ご来光を拝むチャンス。

朝食はご来光を拝んだ後に頂くことを小屋の方に予め伝えておき、野口五郎小屋から夜明け前に野口五郎岳へ登ります。4時半過ぎ出発でたった十数分で頂上。まだまだ暗いです。

頂上は友達と僕の二人だけ。同じ日に泊まっていた団体さんなんかは慌しくも4時には下山のため出発してしまいました。もったいないな。でも、頂上独占は気分が良かったりします。

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少し風が吹いていますがさほど寒くはないです。徐々に明るくなり、槍ヶ岳が浮かび上がってきます。右奥には雲海から焼岳、そのさらに奥には乗鞍岳が頭を出しています。いい感じ。

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5時ちょい過ぎ。ご来光です。お日様に手を合わせてから写真をパチリ。日の出少し前にちょっとお年を召したカップルも頂上へ来ていて感動を共有。おば様ったらちょっとはしゃぎ過ぎ(笑)

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さらに数分経つと野口五郎岳からの稜線がモルゲンロートに染まります。おおー。登山途中は歩くのがいやになってしまうときもありますが、こんなの見ちゃうとまた来たいと思っちゃいます。

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さらに数分経つと光は白っぽくなってきます。日の出・日没の劇的な光の変化は見ていて飽きません。手持ち撮影ですが、今回はなるべく同じ構図でシャッターを切り続けてみました。

槍ヶ岳から右側に目を向けると水晶岳の山腹に野口五郎岳の影がかかっており、稜線は赤く染まっています。鷲羽岳の後姿(あまりフォトジェニックじゃないです)や笠ヶ岳も見通せます。

野口五郎岳、最高。きっとあの真砂岳からも素晴らしい景色を見れるんだろうな。

もう頂上に30分以上入りびたってしまいました。そろそろ小屋に戻って朝ごはんを頂きましょう。

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2007年11月26日 (月)

夏山の思い出<薬師岳・雲ノ平・水晶岳・野口五郎岳縦走>(15)~野口五郎小屋から高瀬ダム~

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ご来光を見た後に野口五郎小屋で朝食をとり、6時半過にいよいよ下山にかかります。今回の縦走の下山ポイントは高瀬ダム。と言っても、まずは烏帽子小屋までの稜線歩きです。
しばし静かな裏銀座縦走コースの山歩きを堪能しましょう。でも、裏銀座縦走コースは槍ヶ岳の展望が良いと聞いていたのに、いまひとつフォトジェニックに見えてこないなぁ。なぜだろ??

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来た道を振り返って槍ヶ岳を見てみると、どうやら2792m地点を左に来たので槍が見えにくかったみたいです。右の道には気付かなかったけど後で写真見てみたら確かに分岐がありました。

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三ツ岳を左に巻いた後、眼前に岩の塊が現れ道をふさいでいる様に見えます。思わず天空の城ラピュタをイメージしてしまいました。アニメで描かれたラピュタとは全然違うんですけどね(^^;;

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岩の塊を左に巻いて行こうとすると咲き残っているコマクサ発見。もう少し早い時期の花のはずですが、梅雨が8月になるまで長引いたので花期も後ろ倒しになっているのでしょうか?

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時刻は8時。岩の塊のところから10分くらい歩いたところにライチョウの親子が歩いているのを発見。子供は5匹もいます。わお。今年はライチョウが沢山産まれて当たり年だったみたいです。
僕達が近付くと子供はハイマツに隠れますがお母さんライチョウはクークー声を出しながら子供達を見守ってます。驚かさないようゆっくり近付いてお母さんライチョウを撮らせてもらいました。

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お母さんライチョウのいるところの逆側にはコマクサの群落があります。最盛期は過ぎているようですが沢山咲いています。ピーク時には燕岳の群落と同じかそれ以上咲き誇るんだろうなぁ。

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ライチョウとコマクサに癒され大休止をとった後は烏帽子小屋へ一気に下っていきましょう。青屋根の烏帽子小屋が見えてもまだ距離があります。この道を登るのは体力的に結構大変そう。

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9時過ぎ烏帽子小屋到着。小屋の方に高瀬ダムからのタクシーをここで予約したほうがいいのか聞くと「お盆の今の時間帯なら連絡しなくてもタクシーがどんどん上がってくる」とのこと。
ならばということでタクシーの予約はせずに小屋で冷たい“つぶつぶオレンジ”を買って野口五郎小屋のお弁当をベンチに座っていただきます。朝食から3時間少々。かなり早い昼飯っす。

烏帽子小屋から往復1時間半で烏帽子岳に行けるのですが(薬師岳山荘でご一緒したおば様に登頂を強く勧められました)時間的・体力的に厳しいので涙を飲んで今回は見送り。

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またまたのんびりしていたら9時半を過ぎてしまいました。小屋から見える赤牛岳とその奥の薬師岳に別れを告げ、北アルプス三大急登の一つ「ブナ立尾根」をがっつり下ることにしましょう。

烏帽子小屋からはほぼ視界のない激下り。段差が成人男子の足の長さくらいあろうかというところもあり四日間の疲れが溜った足にかなりこたえます。水も残り少なくなってきつかった…。

12時過ぎに蒼い水をたたえた高瀬ダム湖の見えるところまでようやく下りることができ、裏銀座縦走コースでおそらく唯一の豊富な水量の水場で水を補給。一気に1リットル飲み干します。

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水場からは橋を渡り、砂防工事中のため工事現場の足場で作った代替登山道を歩き、トンネルくぐったりして高瀬ダムへ向かいます。上の写真は不動沢のつり橋の上から撮ったもの。
見ての通り高瀬ダム湖に流れ込む不動沢は濁流。この手前には濁沢という濁流も山腹を削ってダム湖に流れ込んでます。ここ数日ずっと雨が降っていないので常に濁流なのでしょう。

こんな濁流がどくどく流れ込んでいるところで砂防工事をやっても焼け石に水かも…。ダムの看板を見てみると当初想定の1.7倍の土砂がダム湖に流れ込んでるとのこと。見積り甘すぎ。
なんてことを考えつつ、高瀬ダムでしばしタクシーを待ちます。登山のためではなくダム見物だけにやってくる家族連れも結構います。ちょっと意外。そんなに魅力的だったのか、高瀬ダム。

タクシーがやってきたところで別の2人組と同乗して僕達は七倉温泉へまず向かいます。七倉温泉はちょっと寂れた温泉場だけど、四日ぶりに入るお風呂は気持ちいいっ!生き返ります。
風呂上がりの缶ビールもまた格別。最高。缶ビールをぐびぐび飲んでいると温泉場のおやじさんがポップコーンをサービスしてくれました。こういうのってとてもありがたいですね。感謝。

七倉温泉から再びタクシーに乗り信濃大町駅へ。大町は超久しぶり。お土産を買ったり、駅舎の上の食堂で第二昼飯食べて生ビール飲んだりして帰りのスーパーあずさを待ちます。
電車の中では途中から本物登山家のおじ様が通路を挟んで隣になり、国内外の登攀の話を聞かせてくれます。モンブランもマッキンリーもマナスルも登ってるとはすごいっす。

そんな偉大なおじ様の真似はできないにしても、来年の夏はこれまでよりほんの少しグレードアップしたルートにでも挑戦してみようかな?なんて思いつつ電車に揺られていくのでありました。

((このシリーズ終わり))

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2008年3月 3日 (月)

河津桜まつり

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伊豆・河津町の河津桜まつり。

この土曜は河津桜は満開だし、菜の花が黄色い絨毯になっているし、スッキリ晴れて青空だしで、絵に描いたようなお花見日和。沢山の人が河原をのんびり歩いてこの日を楽しんでいます。まさに平和そのもの。

桜まつりでは河津桜の苗木が売られていてなかなかの人気です。苗木を植えてから3~5年で花が咲くようになるみたいなので、あと数年したら河津桜をいろんなところで楽しめるようになるかもしれませんね。

今から楽しみです。

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2008年7月12日 (土)

飛騨牛

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これは今年のゴールデンウィークに飛騨高山の飛騨牛専門店の鳩谷さんで頂いた飛騨牛。生まれて初めて食べるA-5クラスの牛さんです。サシの加減、大きさ、香り、もう食べる前から圧倒されてしまいます。町屋造りのお店の建物も素敵だし、お客一組ずつに個室を用意してくれるしで、雰囲気もGood。

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均等に熱のまわった重さ10キロ(!)の鉄板の上で、サッと焼いても、しっかり焼いても美味い。何もつけなくても美味い。牛肉の概念を覆す美味さです。無理矢理言葉で表現するならマグロと牛肉のいい所取りな感じの味。ご飯もお味噌汁も美味い。真面目に働いてて良かった。近いうちに両親にもご馳走したい。

ここのお店の人たちは接客がとても丁寧で、食事の前に『飛騨牛証明書』をわざわざ手渡して見せてくれたりもしました。ただそのときは「証明書まで出さなくてもいいのに~」って思っていました。でも、最近の飛騨牛問題の報道を見聞きしていると「なるほど。これって大事なんだな~」って思ってしまいます。「本物か偽物かは自分の舌で確かめろ」と言われても、そのためには一度は食べてみる必要があるわけだし、いいものは僕達庶民がそんな頻繁に食べられるものではないのですから。

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2009年6月 3日 (水)

さくらが一杯

今年も、はや六月。

クールビズが始まってしまいましたが、学生時代の友人との四月の桜旅のことなどつらつらと書いてみます。

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まずは河口湖畔で朝焼けに染まる富士山と桜から。

夜通し車を走らせて仮眠後、眠い目をこすりながらパチリ。

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ここはけっこうな人気撮影スポットだったみたいです。

沢山の人がいて三脚の林ができてます。

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日が高くなり、河口湖に沿って少し場所を移動して富士と桜を眺めます。

富士山はいつ見てもすごいなぁと思います。存在感満点。

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次は実相寺まで移動し、山高神代桜のもとへ。

かなりの古木で樹齢二千年とも言われます。迫力満点。

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少し時間が経つと沢山の人が神代桜のところへやってきました。

人を惹きつけて止まない桜の木なのですね。

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実相寺の境内からは鳳凰三山が見えます。

この桜の木たちは神代桜の子桜や孫桜みたいです。

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これは桜まんじゅう。

んまい。

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甲斐駒ケ岳と実相寺の桜たち。

三春の滝桜や身延山しだれ桜などなど全国名木の子桜が植えられてます。

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こんな感じで実相寺の道路際の壁に貼りついて甲斐駒ケ岳と桜を撮影。

後ろから見られるとちょっとアレですけど、撮ってる人は楽しいのです。

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これはさくらソフトクリーム。

お祭り気分で楽しい。

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実相寺から移動してお昼御飯の前に真原の桜並木に立ち寄ります。

二百本くらいソメイヨシノが植えられてるみたいです。

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桜並木の向こうには甲斐駒ケ岳の雄姿が。

雲ひとつない良い天気です。

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温泉入って昼食食べて、ぐーんと足を延ばしてお次は高遠城址公園へ。

四年前に訪れてから久々のタカトオコヒガンザクラとのご対面。

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まさに満開。ボリューム満点のタカトオコヒガンザクラ。

少しピンク色が強くて可憐な桜です。

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公園の中には沢山の人が訪れていて賑やかでした。

高遠城址公園、入場料をとるようになっていました。びっくり。

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日が傾き始めてきました。

タカトオコヒガンザクラがきらきら輝いてます。

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高遠城址公園から三峰川を渡って観音様の鎮座する山へ登ります。

途中、南アルプスの峰々が見えてきました。

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観音様の足元から高遠閣を望みます。

ここでは既に先客が巨大三脚+脚立で撮影をしていました。すごい。

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日が暮れてきて、高遠城址公園のライトアップが始まりました。

そろそろ公園へ戻りましょう。足元注意でヘッドランプ点灯。

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夜になっても人が減る気配がないです。公園周辺の渋滞も続いてます。

昼の桜もいいけど、夜桜もいいなぁ。

そんなこんなでほとんど睡眠をとらずに一日で廻った桜旅。

車の運転をずっとしてくれた友達に感謝感謝です。

桜というのはやっぱり特別なんだなぁ。

来年もまたきれいに咲きますように。

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2009年8月 9日 (日)

去年の今日は…

そういえば、去年の今日は…

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友達と二人で夜行バスで新穂高温泉に入り(笠ヶ岳→双六→槍ヶ岳→大喰岳→中岳→南岳→(ビビりなので大キレットには行かず)→天狗池→槍沢→上高地と縦走するためっす)、

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快晴の空の下、(夜行バスでほとんど寝れなかったので体力的には限界ギリギリだったけど)笠新道をぐんぐん登って焼岳やその奥の乗鞍岳を眺めて楽しいなぁなんて思っていたら、

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槍・穂高連峰に不穏な雲が現れ、気づいたら自分の頭上にも分厚い雲が覆ってきていて、

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杓子平当たりでまだ午後一時にもなっていないのにメチャクチャ恐ろしい雷雨がやってきたので、稜線に出る前に雷雨をやり過ごすため停滞をして、

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三十分以上じっとしていたらすごくいい天気になったので、ちょっと安心して調子こいて写真撮りながらのんびり歩き始めたら、

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また再び不穏な雲がやってきて、頭上にも分厚い雲が再来して、

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笠ヶ岳に向かう稜線上に出る頃には再び雷雨になってきて、ビビりながらも隠れる場所がないので「雷なんて僕のところに落ちてくるわけない!」と言い聞かせつつズンズン歩き、

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笠ヶ岳山荘に着いた頃には少し雨は落ち着いてきたかと思ったら、またビシッ!バシッ!というスゴイ音のする雷雨になって、ちょっと前に笠ヶ岳山頂に向かったお兄さんたちを心配しながら、

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夕食を食べ終わって体を休めていたら、天気が急回復してお月さま(ほぼ半月)も見えてきて、徐々にたくさんの人が外に出てきて、

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この日一日くるくると変わる天気に翻弄されながらも、山荘の裏手から沈みゆく夕陽をみんなで穏やかに見送ることができました。結果オーライ。

【教訓】
人生山あり谷あり。晴れあり雷雨あり。
物事は山の天気のように移ろいやすく、良いことも悪いこともいろいろあるのだろうけど、目の前のことに惑わされず一歩ずつ着実に歩いていけば、大体なんとかなるもんだ。

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